
表題の通りAWS RDSのORACLE DBでスナップショットから新しくDBを作るとSIDが元のままだったよって報告です。

### 環境

- AWS RDS
- エンジン: Oracle Standard Edition Two

※ OracleDBに慣れていないので変な表現があるかも。

## 現象

新しくRDSのORACLE DBでスナップショットから別のDBを作りました。
手順は[スナップショットをコピー | docs.aws.amazon.com](https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_CopySnapshot.html)の通りです。

コピーしたスナップショットを元に「DB インスタンスの復元」を行うと**DB インスタンス識別子**を入力できます。

新しくDBを作成した場合は、DBインスタンス識別子がエンドポイントとSIDに登録されます。
コピーしたスナップショットを元に作成した場合は、SIDが元のインスタンスのままでエンドポイントのみ新しく設定した識別子でした。

DBに接続する際に気をつけてください。

```sql
SQL> SELECT INSTANCE_NAME FROM V$INSTANCE;

INSTANCE_NAME
----------------
前のSID
```

## 参考

- [Oracle SIDを確認・設定する方法](https://sql-oracle.com/?p=1706)


AWS RDSのORACLE DBでスナップショットから新しくDBを作るとSIDが元のままだった


OracleDBの操作のため必要な**SQL*Plus**をyumでインストールする手順です。

## 環境

- Red Hat Enterprise Linux Server release 7.5 (Maipo)
- CentOS Linux release 7.6.1810 (Core)

RHELとCentOSの２つで試しました。

違いはRHELにwgetを別途インストールしたくらい。
`sudo yum install wget`

## SQL*Plusをインストールする

注意として、バDBのバージョンにInstant clientのバージョンと合わせろとエラーが出ます。
合わせたほうが無難。

```sh
UDE-00018: Data Pump client is incompatible with database version 12.1.0.2.0
```

### 1. basicとsqlplusのrpmをダウンロードする。
[Instant Client Downloads for Linux x86-64 (64-bit) | oracle.com](https://www.oracle.com/database/technologies/instant-client/linux-x86-64-downloads.html#ic_x64_inst)
のRPMをダウンロードします。
インストール手順も書いてある。

```sh
$ wget https://download.oracle.com/otn_software/linux/instantclient/19600/oracle-instantclient19.6-basic-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm
$ wget https://download.oracle.com/otn_software/linux/instantclient/19600/oracle-instantclient19.6-sqlplus-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm

$ ll
-rw-r--r-- 1 root       root        52M  2月 13 02:30 oracle-instantclient19.6-basic-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm
-rw-r--r-- 1 root       root       687K  2月 13 02:30 oracle-instantclient19.6-sqlplus-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm
```

`impdp`と`expdp`は「tool」に含まれています。
必要な場合はtoolもインストールして下さい。

### 2. ローカルのrpmをインストールする。
```sh
$ sudo yum install oracle-instantclient19.6-basic-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm
$ sudo yum install oracle-instantclient19.6-sqlplus-19.6.0.0.0-1.x86_64.rpm 
```

インストール手順の3.はバージョン19.3以前のバージョンでパスを通すやり方が書いてあり、4.はローカルユーザでも実行できたのでどちらも19.6では必要ないため飛ばした。

```sh
# バージョン確認。
$ sqlplus64 -V

SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production
Version 19.6.0.0.0
```
インストールしたrootユーザでなくとも実行できました。
実行ファイルは`/usr/lib/oracle/19.6/client64/bin`にある。

### Oracle DBコマンドラインで接続する

`sqlplus`を実行すると接続先など聞かれる。
コマンドラインで`sqlplus hr@\"//mymachine.mydomain:port/MYDB\"`と実行できます。

```sh
$ sqlplus hr@\"//mymachine.mydomain:port/MYDB\"

$ sqlplus user_name@\"//database.xxxx.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com:port/DB_NAME\"
Enter password: # パスワード入力
SQL> # ログイン成功
```

```sh
$ ll /usr/lib/oracle/19.6/client64/bin
合計 128
-rwxr-xr-x 1 root root 41448 12月 18 01:40 adrci
-rwxr-xr-x 1 root root 59016 12月 18 01:40 genezi
-rwxr-xr-x 1 root root 24472 12月 18 01:41 sqlplus

# echo "/usr/lib/oracle/19.6/client64/lib" >> /etc/ld.so.conf.d/oracle.conf
# cat !$
cat /etc/ld.so.conf.d/oracle.conf
/usr/lib/oracle/19.6/client64/lib
```

## 参考
- [Instant Client Downloads for Linux x86-64 (64-bit) | oracle.com](https://www.oracle.com/database/technologies/instant-client/linux-x86-64-downloads.html#ic_x64_inst)
  - ダウンロードページとインストール手順
- [SQL*Plus Quick Start | docs.oracle.com](https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/19/sqpug/SQL-Plus-quick-start.html#GUID-D65BD2EF-72C6-4E61-812B-9FFCAAF6F305)
  - Command-lineで接続する
- [CentOS7からsqlplusでOracleRDSに接続する - Qiita](https://qiita.com/forestkinoko/items/c60c79f2bb04bb023892)
  - バージョンが新しくなってこちらより手順が減って楽になったようです。こちらはバージョン18.3。

日本語ページがあったので載せる。
- [SQL*Plusのクイック・スタート | docs.oracle.com](https://docs.oracle.com/cd/E82638_01/sqpug/SQL-Plus-quick-start.html#GUID-D65BD2EF-72C6-4E61-812B-9FFCAAF6F305)


SQL*Plusをyumでインストールする


OracleDBで `ORA-00054:resource busy and acquire with NOWAIT specified or timeout expired`が出て解決したのでメモ

バックエンドでこのエラーが出た。
```sh
; SQL []; ORA-00054: resource busy and acquire with NOWAIT specified or timeout expired
; nested exception is java.sql.SQLException: ORA-00054: resource busy and acquire with NOWAIT specified or timeout expired
```

[IBM Knowledge Center](https://oracle.programmer-reference.com/ora-00054/)によると、どうやら該当レコードにの排他ロックがかかっているためこのエラーが出たようです。

問題の解決から、排他ロックを妨げているセッションを見つけて停止をしてみます。

## ロックしているセッションの停止

[こちら](https://oracle.programmer-reference.com/ora-00054/)の通りのことを試してみます。

まず、ロックしているセッションの**SID**と**SERIAL#**を探します。
```sql
SELECT SID, SERIAL#
FROM V$SESSION
WHERE
 SID IN(
  SELECT SID
  FROM V$LOCK
  WHERE TYPE IN('TM', 'TX')
 )
```

`SID=68, SERIAL#=36478`でした。ここまで分かるとセッションをKILLできます。

```sql
ALTER SYSTEM KILL SESSION '＜SID＞, ＜SERIAL#＞';

ALTER SYSTEM KILL SESSION '68, 36478';
```

## 根本的な原因

その後も何度か`ORA-00054`が出てしまいました。
DBの操作に利用していたOracle SQL Developerが原因だったようです。

SQL Developerでupdateのクエリを走らせるとロックします。
終了するとロックもなくなる。
バージョンは 19.1.0.094です。

慣れたDBじゃないのでエラーは怖い。

## 参考
- [IBM Oracle データベースのマイグレーションまたは変更中のエラー](https://oracle.programmer-reference.com/ora-00054/)
- [[ORAエラー] ORA-00054: リソース・ビジー。NOWAITが指定されているか、タイムアウトしました](https://oracle.programmer-reference.com/ora-00054/)

OracleDBで ORA-00054:resource busy and acquire with NOWAIT specified or timeout expiredが出た


AWSのAmazon RDSのSSL/TSL 証明書の期限が近づき更新するようアナウンスがあり、 2020/03/06 に切れるためその前に対応が必要でした。
更新にはオペレーションが必要なため、備忘録も兼ね手順を残します。

## AWSのアナウンスについて

Classmethodさんの記事が分かり易いので引用させて頂きます。

> - 2020年2月5日: 新CA証明書への強制アップデートについての通知が送付される予定日
> - 2020年2月5日〜3月5日: メンテナンスウィンドウ準拠で新CA証明書へのアップデートが実施される予定。 新CA証明書適用が実施されると短時間のダウンタイムが発生する
> - 2020年3月5日: 現行のCA証明書の利用期限日。現行のCA証明書は利用できなくなり、アップデートがこの日までに実施されていなかった場合は強制アップデートが発生する( ダウンタイム発生 )。新しいCA証明書を持っていないアプリケーションはこの日以降SSL/TLS通信が不可能になる
> 
> [Developers.IO](https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/notification-about-certificate-rotation-for-rds-and-aurora/)より

更新には今すぐ更新と次のメンテナンスで更新かを選べます。

詳しくは、[公式](https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-rds-certificate-rotation-2019/)か[Developers.IO](https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/notification-about-certificate-rotation-for-rds-and-aurora/)を参照してください。

## SSL/TSL 証明書の期限の確認

データベースの「接続とセキュリティ」タブで証明書の期限を確認できます。
今回の対象は`rds-ca-2015`で以下のように認証機関の項に載っています。

![ssl](/images/posts/220/227/rds-ssl2.png)

## 証明書を更新する

証明書更新が必要なデータベースがある場合、左メニューの「Certificate update」に通知があり、
それをクリックすると更新のメニューが開きます。

![ssl](/images/posts/220/227/rds-ssl.png)

更新したいDBを選択して、即時更新したい場合は「今すぐ更新」を選択。

![ssl](/images/posts/220/227/ssl3.png)

チェックをして「今すぐ適用」をクリックすると証明書が更新されます。

![ssl](/images/posts/220/227/ssl4.png)

更新が完了すると認証機関と証明書の日付が新しくなりました。

## 更新に伴うダウンタイムについて

証明書の更新には再起動がかかるためダウンタイムが生じます。

個人的に３回実行したのでかかった時間をまとめました。

| インスタンス  | DB                          | AZ        | 再起動にかかった時間 |
| ------------- | --------------------------- | --------- | -------------------- |
| db.t3.small   | MySQL 5.6.41                | Single AZ | 11秒                 |
| db.t3.2xlarge | MySQL 5.6.41                | Single AZ | 12秒                 |
| db.t2.small   | Oracle Standard Edition Two | Single AZ | 不明?                |

- フェイルオーバーも特になく `再起動にかかった時間 = ダウンタイム` となっていました。
- 再起動にかかった時間は10秒程でインスタンスクラスの差はほぼなさそう
- アベイラビリティゾーン(AZ)がmultiの場合でも差はないそうです(Developers.IOより)
- 再起動にかかった時間は最近のイベントに`shutdown` `restarted` のログが出るためそこで確認。
  - Oracleはそのログがないため不明としている。（更新してから認証機関を見に行くと既に新しくなっていたため、体感10秒以内に完了している）
- コンソールでの手順はMySQLとOracleで違いはありませんでした。


次の証明書の期限は**2024/08/23** までです。
次回も半年ぐらい前には通知が来ると思うので早めに対応したい。

Amazon RDSのSSL/TSL 証明書を更新する


開発中に突然エラーが発生したのでメモ。

## Error Number: 1030

> データベースエラーが発生しました。  
> Error Number: 1030  
>   
> Got error 28 from storage engine

どうやら、**サーバの容量がいっぱい**になったことでエラーが出たようです。
サーバ自体は生きていました。

## 対処

溜まっていたログファイルや過去データを削除して、対処しました。

サーバのディスク使用量を返すコマンド。
```sh
$ df -h
```

## 公式の説明

> エラー: 1030 SQLSTATE: HY000 (ER_GET_ERRNO)  
> メッセージ: ストレージエンジンがエラー %d を返しました  
> OS エラーの意味を確認するには、%d 値をチェックします。たとえば、28 はディスクに空き領域がないことを示します。

[MySQL 5.6 リファレンスマニュアル](https://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/ja/error-messages-server.html)

28番が出ているのでディスクに空き領域がないことが示されています。

### その他の番号は？

28番以外はあまりでなさそうですが、検索して出てきたものを集めてみました。

|Got error number|概要|
|---|---|
|139 |１レコード（行）当たりの容量制限に引っかかっている。|
|168 |ディレクトリ内の容量制限に引っかかっている。|

MySQLのError Number:1030 Got error 28 from storage engine


MySQLに溜め込んだデータから月次のレポートを作成するためのSQLです。
月毎の売上や購入数など集計していきます。


## テーブル

テーブルは購入履歴（purchase_history）とします。

```sql
CREATE TABLE purchase_history (
  purchase_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  user_id INT,
  price INT,
  purchase_datetime DATETIME
 );
```

priceに購入金額、created_atに購入日があるとしておきます。
データは適当につくりました。

## 月毎の集計

上記のテーブルで毎月の**購入数**を出力してみます。

```sql
SELECT
    DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y-%m') as purchase_month,
    COUNT(*) as count
FROM
    purchase_history
GROUP BY
    DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y%m');
```

出力をMarkdownで整形したもの

| purchase_month | count  |
| -------------- | :----- |
| 2018-03        | 2,035 |
| 2018-04        | 2,369 |
| 2018-05        | 2,715 |
| 2018-06        | 2,994 |
| 2018-07        | 3,203 |
| 2018-08        | 3,338 |
| 2018-09        | 3,723 |
| 2018-10        | 4,571 |
| 2018-11        | 4,601 |
| 2018-12        | 4,975 |
| 2019-01        | 4,807 |
| 2019-02        | 5,375 |

**DATETIME型**だと`GROUP BY DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y%m')`のようにして集計できる。

### 年、日時での集計

これを応用すれば年や日時での集計もできる。

```sql
--- 年単位
GROUP BY DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y')
--- 月単位
GROUP BY DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y%m')
--- 日単位
GROUP BY DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y%m%d')
```

### 売上の合計

金額の合計も出してみる。

```sql
SELECT
    DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y-%m') as purchase_month,
    COUNT(*) as count,
    SUM(price) as price
FROM
    purchase_history
GROUP BY
    DATE_FORMAT(purchase_datetime, '%Y%m');
```

`SUM()`で金額を合計した。

| purchase_month | count |     price |
| -------------- | ----: | --------: |
| 2018-03        | 2,035 |    40,772 |
| 2018-04        | 2,369 |    66,054 |
| 2018-05        | 2,715 |   100,381 |
| 2018-06        | 2,994 |   163,641 |
| 2018-07        | 3,203 |    83,310 |
| 2018-08        | 3,338 |   114,945 |
| 2018-09        | 3,723 |   235,429 |
| 2018-10        | 4,571 |   312,217 |
| 2018-11        | 4,601 |   454,915 |
| 2018-12        | 4,975 |   417,500 |
| 2019-01        | 4,807 | 1,584,720 |
| 2019-02        | 5,375 |   138,980 |


## 参考

- [MySQLで月別、日別、時間、曜日別にレコード数を集計する方法](http://fuminori14.hatenablog.com/entry/2012/11/30/101816)

AWS RDSのORACLE DBでスナップショットから新しくDBを作るとSIDが元のままだった

SQL*Plusをyumでインストールする

OracleDBで ORA-00054:resource busy and acquire with NOWAIT specified or timeout expiredが出た

Amazon RDSのSSL/TSL 証明書を更新する

MySQLのError Number:1030 Got error 28 from storage engine

MySQLで月次レポートのための集計をする