CentOSのyum
やDebianのapt
のように、WindowsでもCLIでパッケージを管理するツールがあります。
CLIで扱えるWindowsのパッケージマネジメントツールについての雑感を書きました。
Contents
WindowsのパッケージマネージャとChocolatey
Windowsでアプリをインストールのは、基本的に、Windowsストアやアプリのサイトへ行ってインストーラーをダウンロードしてポチポチNEXTをクリックしてインストールしています。 アップデートするときもインストーラーを探してダウンロードして…って手順を繰り越してました。
CentoOSのyum
やDebianのapt
、Macのhomebrew
のようにCLIで管理できればコマンドひとつで導入できますし、スクリプトを書いて環境構築を自動化することも可能になります。
Windowsのパッケージマネージャは今までもScoopやOneGetなどが作られてきました。 その中でも、コミュニティが活発で登録されているパッケージの件数も多いためChocolateyが人気なようです。
Wingetについて
wingetは2020年5月にプレビュー版が発表されました。
Windows Package Manager Preview | devblogs.microsoft.com
wingeは他と比べ後発ですので対応するOSの制約もきつくなく、他のパッケージの良いところを取りこむ可能性があります。 Microsoft社謹製なのもあってかwingetの対応するパッケージも参考記事の頃より約5倍に増えていますね。 wingetは今後伸びるはずですので注目していきます。
2021年05月にv1.0のリリースをする予定です。
Windows Package Manager v1.0 Roadmapにv0.1からのマイルストーンが一覧になっており開発状況がわかります。
現在(2021/04/25)はv0.20前後まで進んでいるようです。
依存関係のサポート(v0.7)やwinget install app-1 app-2 app-3
のように複数のアプリをまとめてインストールする機能(v0.26)のissueはまだOpenになっていますね。
どのパッケージマネージャを選ぶべきか
機能 | Chocolatey | Scoop | winget |
---|---|---|---|
開発の中心 | Chocolatey Software | lukesampson様(個人) | Microsoft社 |
初版 | 2011年3月~ | 2013年9月~ | 2020年5月~プレビュー版 |
ソフト分類 | OSS | OSS | OSS |
パッケージ登録数※ | 8,636 件 | >3,000 件 | >1,350 件 |
利用可能なOS | Win7~, Win2003~ | Win7~, Win2008~ | Win10(ver 1709~) |
winget、Chocolatey、scoop の比較と開発環境の構築自動化から表を一部抜粋して、パッケージ登録数を更新しました。
パッケージの数はChocolateyが一番多いです。
選ぶ規準としては、コミュニティが活発で利用したいアプリが対応しているかが大事かな と思います。 私はWindowsに色々いれたいので数が多いChocolateyを選択しました。
ただ、Windowsストアや各プロジェクトのインストーラーを探すのが厭わないのであれば、CLIを使う程ではないかもしれません。