schedule2019-07-10

【書籍】入社一年目の教科書

会社を退職された方から若手向けにと頂いた本です。 読んでいくつか取り入れたいと感じたことをまとめます。

本の趣旨

表題の通り入社1年目の社会人に向けられたビジネス書。 仕事をする上で大切なことを3つの原則と50の仕事の仕方にまとめている。 著者がコンサルタント出身であるため、特にコンサルタントや営業の方向けだと思う。

教科書的に書かれているため、最初の1冊目としてや部下に送る本として良いのでは。

システムエンジニアはこの本の半分くらい意識して、プログラマーの三大美徳プログラマが知るべき97のことをじっくり読めば良いとは思う。

私は誰?

前提として読んだ私の紹介をしておく。

システムエンジニアとして働いている社会人4年目です。 主に受託開発です。 今年転職して入社したためこの本を頂きました。 環境が変わり自分の仕事の進め方に課題があると感じています。 特に、遠隔(東京↔札幌)で開発チームが別れているため進捗や意志の共有があまりできておらず空回りしています。また、タスクが溢れることもしょっちゅうあります。

本の感想

正直、ビジネス書はどれも似たりよったりで抽象的なことしか書いてないと思っています。 (本には悪いですが)多少斜に構えて読んでいます。

本には社会人1年目のビジネス書として参考になることが書かれている。 ただ、50ある題目に関してはそうそうと思えることは半分くらいです。 特に、30以降のものは急に失速しました。

私は年に1度位しかビジネス書は読まないため、いくつか意識したいなと思えるものもありました。 3つの原則とためになった点について書いていく。

仕事における3つの原則

  1. 頼まれたことは、必ずやりきる
  2. 50点で構わないから早く出せ
  3. つまらない仕事はない

1.については自主的に催促される前にやりきれとある。 これがなかなか難しい。 私は完成度が高いものを提出したい質でタスクを抱え込んでしまうことがままある。 そこで2.の、50点で構わないから早く出せを大切にしたい。 上司や先輩のアドバイスをもらい方向の誤りの修正をしつつ完成度を上げていけば良い。

3.定型的な作業がつまらないと感じる。 これはスクリプトを組んでしまえば良いため、3に関することは気にしないでおく。 (期限の範囲内で)スクリプトを組むための労力は惜しまない。

50の仕事の仕方から気になったもの

1. 何があっても遅刻はするな

ごめんなさい。

10. 頼まれなくても議事録を書け

これは身に沁みている。 お客さんとの会議は議事録にして残しておくべきだし、自分でも書けるようになっておく必要がある。 1社目で議事録を担当していたとき、最初はキーワードすら聞き取れない理解できない状態だったが、段々と要点や次に必要なこともわかるようになってきた。

17. 情報は原点に当たれ

日本語のの解説記事ではなく、ドキュメントを当たることは常に意識している。 その検索するまでの流れも紹介されていた。

つい最近も「ガンになったときの医療費」というキーワードで検索を進めていると、ある新聞記事にヒットしました。記事を読んでいくと、探していた「ガンになったときの平均医療費」という数値が掲載されていました。
その数値を参考にするとともに、数値の出所に書かれているNPO法人の名称に注目しました。今度は、そのNPO法人を検索します。やがて法人のホームページに行き着くと、連絡先をみて担当者にアポイントを入れました。会って話を聞くと、新聞記事の数値を導き出すために彼らが調べたデータなど、様々な情報を出してくれたのです。

数値を見つけて満足するだけでなく、直接人に会って情報を引き出していることがすごい。 オープンデータも増えては来たがほんの一部だ。 ネット上ないデータの原点を手に入れる情熱を持てるようにしたい。

22. まずは英語を読めるようになれ

言わずもがな

38. ミスをしたら、再発防止の仕組みを考えよ

企業としての再発防止策でも同じことが言えます。組織で仕事をしている中でミスが起こるのは、個人に責任があるのではなく、仕組みに問題があるのです。

コンサルではないが、プログラマもヒューマンエラーやセキュリティの仕組みを考える仕事をしている。 人はミスをする前提で、品質を高め工数が少ない仕組みを考えていきたい。

終わりに

何冊かビジネス書を読んだことあるためか、ためになる点は少なかった。 ただ、データの原点に直接聞きにいく行動力が自分も欲しい。

買う場合は目次を見てからで良いと思う。

入社1年目の教科書