
新しく用意したWidows11の環境で、Nodeのアプリを実行しようと`yarn install`を実行したら以下のようなエラーが出た。

`Error: Could not find any Visual Studio installation to use at VisualStudioFinder.fail`

これの前にPythonがないよってエラーが出たので、そちらはPythonをインストーラーからインストールしたことで解決している。
このエラーはメモし忘れた。

Pythonをインストールしたら、以下のエラーが出た。

```bash
warning " > vue-jest@3.0.7" has unmet peer dependency "vue@^2.x".
warning " > vue-jest@3.0.7" has unmet peer dependency "vue-template-compiler@^2.x".       
[4/4] Building fresh packages...
[1/6] ⠠ node-sass
[-/6] ⠠ waiting...
[-/6] ⠠ waiting...
[4/6] ⠠ deasync
error C:\git\suzu6\myblog\node_modules\deasync: Command failed.
Exit code: 1
Command: node ./build.js
Arguments:
Directory: C:\git\suzu6\myblog\node_modules\deasync
Output:
C:\git\suzu6\myblog\node_modules\deasync>if not defined npm_config_node_gyp (node "C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\bin\node-gyp-bin\\..\..\node_modules\node-gyp\bin\node-gyp.js" rebuild )  else (node "" rebuild )
gyp info it worked if it ends with ok
gyp info using node-gyp@8.2.0
gyp info using node@16.13.0 | win32 | x64
gyp info find Python using Python version 3.10.0 found at "C:\Users\81905\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exe"
gyp ERR! find VS
gyp ERR! find VS msvs_version not set from command line or npm config
gyp ERR! find VS VCINSTALLDIR not set, not running in VS Command Prompt
gyp ERR! find VS could not use PowerShell to find Visual Studio 2017 or newer, try re-running with '--loglevel silly' for more details
gyp ERR! find VS looking for Visual Studio 2015
gyp ERR! find VS - not found
gyp ERR! find VS not looking for VS2013 as it is only supported up to Node.js 8
gyp ERR! find VS
gyp ERR! find VS **************************************************************
gyp ERR! find VS You need to install the latest version of Visual Studio
gyp ERR! find VS including the "Desktop development with C++" workload.
gyp ERR! find VS For more information consult the documentation at:
gyp ERR! find VS https://github.com/nodejs/node-gyp#on-windows
gyp ERR! find VS **************************************************************
gyp ERR! find VS
gyp ERR! configure error
gyp ERR! stack Error: Could not find any Visual Studio installation to use
gyp ERR! stack     at VisualStudioFinder.fail (C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\find-visualstudio.js:121:47)
gyp ERR! stack     at C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\find-visualstudio.js:74:16
gyp ERR! stack     at VisualStudioFinder.findVisualStudio2013 (C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\find-visualstudio.js:351:14)
gyp ERR! stack     at C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\find-visualstudio.js:70:14
gyp ERR! stack     at C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\find-visualstudio.js:372:16
gyp ERR! stack     at C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\util.js:54:7
gyp ERR! stack     at C:\Program Files\nodejs\node_modules\npm\node_modules\node-gyp\lib\util.js:33:16
gyp ERR! stack     at ChildProcess.exithandler (node:child_process:404:5)
gyp ERR! stack     at ChildProcess.emit (node:events:390:28)
gyp ERR! stack     at maybeClose (node:internal/child_process:1064:16)
gyp ERR! System Windows_NT 10.0.22000
gyp ERR! command "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe" "C:\\Program Files\\nodejs\\node_modules\\npm\\node_modules\\node-gyp\\bin\\node-gyp.js" "rebuild"
gyp ERR! cwd C:\git\suzu6\myblog\node_modules\deasync
gyp ERR! node -v v16.13.0
```

## node-gypのエラーとWindowsでのセットアップ方法

https://github.com/nodejs/node-gyp#on-windows

エラー内の上のリンクに詳細とMac, Unix, Windowsでの解決方法がある。

…ただ、残念ながら上記のリンクでは解決しなかった。

https://github.com/Microsoft/nodejs-guidelines/blob/master/windows-environment.md#compiling-native-addon-modules

こっちのVisual Studio 2017のビルドツールとPython2.7を利用する方法で進めてやっとできた。3時間くらいかかって中々つらい。

以下はうまくいった方の手順を説明する。

### node-gypとは
node-gypについてgoogle翻訳すると、
> node-gypはNode.jsのネイティブアドオンモジュールをコンパイルするためにNode.jsで記述されたクロスプラットフォームのコマンドラインツールです。
> 
> 特徴
> - 同じビルドコマンドは、サポートされているプラ​​ットフォームのいずれでも機能します
> - Node.jsのさまざまなバージョンのターゲティングをサポートします

とのことです。

```bash
npm install -g node-gyp
```
node-gypのインストールはこれで、私が利用したパッケージのどこかで利用していたのだと思う。

## エラーの解決とWindowsでのセットアップ方法 

Mac, Unixも解決方法があるが、Windowsについてだけ書く。


1. Python2.7をインストールしてnpm configに設定する
2. Visual Studio 2017の"Desktop development with C++"をインストールする
3. コマンドプロンプトで `npm config set msvs_version 2017`を実行する。

### 1. Python2.7をインストールしてnpm configに設定する

https://www.python.org/downloads/release/python-2715/

からPython2.7をインストールする。
インストーラーは「Windows x86-64 MSI installer」を利用した。

`npm config set python python2.7`でnpmでPyhton2.7を利用することを設定します。

```bash
>npm config set python python2.7

>npm config get python python2.7 
python=python2.7
python2.7=undefined
```

最新の`3.10`をインストールした場合はエラーが解決しなかった。謎。

### Visual Studioビルドツールをインストールする

Visual Studioの**Desktop development with C++**をインストールします。

最新の`2022`をインストールしたがエラーを解決できなかった。
**Build Tools for Visual Studio 2017**をインストールしました。

https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/older-downloads/#visual-studio-2017-and-other-products

![picture 1](/images/posts/334-yarn-error-node-gyp/1636876617146.png)  

何故かサインインすると別のページに連れていかれる。
戻ってもう一度ダウンロードボタンから次のページへ行ける。

![picture 2](/images/posts/334-yarn-error-node-gyp/1636876789776.png)  

vs_BuildTools.exe をダウンロードして実行する。

![picture 3](/images/posts/334-yarn-error-node-gyp/1636876899526.png)  

**Visual C++ Bild Tools**をチェックしてインストールする。

### 3. コマンドプロンプトで `npm config set msvs_version 2017`を実行する。

**Build Tools for Visual Studio 2017**をインストールしたのでバージョンは`2017`とする。



```bash
>npm config set msvs_version 2017

>npm config get msvs_version
2017
```

OK

PCを再起動する。

## yarn installを実行する

ビルド通ったぜ！

yarn installしたらnode-gnp ERRとError Could not find any Visual Studio installation to use at VisualStudioFinder.failが出た【Windows11】


 PowerShellでglobalでインストールしたyarnを実行する方法です。

Windows 11 (Windows 10も同様)のPowerShellで`npm install -g yarn`を実行すると
`このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイルC:\Users\81905\AppData\Roaming\npm\yarn.ps1 を読み込むことができません。`とでる。

## 環境

- Windows 11
- Node v16.13.0
- npm 8.1.0
- インストールできた yarn : 1.22.17

## yarnのインストール方法

https://yarnpkg.com/getting-started/install

公式の手順通り進める。

posershellでnpmのglobalにインストールする。
```bash
> npm install -g yarn
```

yarnを実行すると次のエラーが出る。

```bash
PS C:\Users\81905> yarn -v
yarn : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\Users\81905\AppData\Roaming\npm\yarn.ps1 を
読み込むことができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170)
を参照してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ yarn -v
+ ~~~~
    + CategoryInfo          : セキュリティ エラー: (: ) []、PSSecurityException
    + FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess
```

![picture 3](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636728518606.png)  

### 解決方法

こちらの記事を参考にスクリプトの実行ポリシーを変更する。

参考: https://labor.ewigleere.net/2020/06/04/yarn-powershell/

ポリシーを確認する。
```bash
PS C:\Users\81905> Get-ExecutionPolicy
Restricted
```
制限されてました。


スクリプトを実行できる`RemoteSigned`のポリシーに変更します。
```
# 管理者権限でPowerShellを実行する
PS C:\Users\81905> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
PS C:\Users\81905> Get-ExecutionPolicy
RemoteSigned
```

ポリシーを変えてから実行する。
```
PS C:\Users\81905> yarn -v
1.22.17
# OK!!
```

PowerShell の実行ポリシー についてはこちらを見てください。

[PowerShell - 実行ポリシーについて - Microsoft Docs](https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/microsoft.powershell.core/about/about_execution_policies?view=powershell-7.2)

> ## RemoteSigned
> - Windows server コンピューターの既定の実行ポリシー。
> - スクリプトを実行できます。
> - では、電子メールやインスタントメッセージングプログラムを含む、インターネットからダウンロードされるスクリプトと構成ファイルに対する信頼された発行元からのデジタル署名が必要です。
> - では、ローカルコンピューター上に記述され、インターネットからダウンロードされないスクリプトに対してデジタル署名は必要ありません。
> - コマンドレットなどを使用して、スクリプトのブロックが解除された場合に、インターネットからダウンロードされ、署名されていないスクリプトを実行し Unblock-File ます。
> - インターネット以外のソースからの署名されていないスクリプトや、悪意のあると考えられる署名済みスクリプトを実行するリスク。


> ## Restricted
> - Windows クライアントコンピューターの既定の実行ポリシー。
> - 個々のコマンドを許可しますが、スクリプトは許可しません。
> - 書式設定ファイル、構成ファイル () .ps1xml 、モジュールスクリプトファイル ()、PowerShell プロファイル () など、すべてのスクリプトファイルの実行を禁止 .psm1 .ps1 します。 

PowerShellでglobalでインストールしたyarnを実行する方法と、スクリプトの実行が無効になっているってエラーの解決方法

とうとうWindows 11を手に入れたのでWEBシステムの開発環境をセットアップしていく。
開発に必要なアプリのリンクを貼ってます。

個人的に必要な項目を列挙していくので偏ってます。

随時更新する。

## Contents

## Windows 11全般の設定

### 不要なスタートアップアプリをオフにする

![picture 8](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636879946413.png)

要らないものをオフにしておく。

### スクリーンショットをSnipping Toolに変更する

prtscrボタンで画面領域を切り取ることができるようにしていきます。

Snipping Toolを起動して設定を変更する。
![picture 4](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636879489270.png)

![picture 5](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636879563663.png)

![picture 6](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636879583120.png)

プリントスクリーンのショートカットを設定で変更する。

![picture 7](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636879708129.png)

**プリントスクリーンボタンを使用して画面切り取りを開く**をチェックする。

prtscrボタンで画面領域を切り取ることができるようになる。

### ファイルの拡張子を表示する

エクスプローラーのファイル拡張子を表示するようにする。
![picture 4](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636727024853.png)

### 隠しファイルを表示する

エクスプローラーの隠しファイルを表示するようにする。
![picture 5](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636727086953.png)

### エクスプローラーの右クリックをもとのメニューに戻す

エクスプローラーでファイルを右クリックして開くメニューが変わっている。
変わるのはいいけど、「VSCodeで開く」のように拡張したコマンドの利用に手間が増えてしまった。

例）フォルダをVSCodeで開くためには・・・

一旦メニューを開いてから「その他のオプション」を選択するとWindows10のメニューが出るのでそこから選ぶ。

![picture 11](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636895823543.png)

これをWindows10の仕様に戻すにはレジストリをいじる必要がある。

1. コマンドプロンプトを管理者権限で開く
2. 次のコマンドをコピペして実行する

```
reg.exe add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve
```

[Windows11で右クリックのメニューをWindows10の仕様に戻す方法](https://www.suzu6.net/posts/336-windows11-right-click-menue)

## アプリのインストール

## Git

<https://git-scm.com/>

設定はすべてデフォルトにしてあるが問題ない。

## GitHub Desktop

<https://desktop.github.com/>

### Visual Studio Code

<https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/>

気に入っている拡張機能
-

この他の好きな拡張機能はまた別の機会に紹介する。

### Python

<https://www.python.org/downloads/>

Add Python 3.10 to PATHにチェックしてInstall Now

Disable path lenght limit

![picture 1](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636729543058.png)

### Node.js

<https://nodejs.org/en/download/>

デフォルトでインストールする。

### yarn

<https://yarnpkg.com/getting-started/install>

posershellでnpmのglobalにインストールする。

```bash
> npm install -g yarn
```

```bash
PS C:\Users\81905> yarn -v
yarn : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\Users\81905\AppData\Roaming\npm\yarn.ps1 を
読み込むことができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170)
を参照してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ yarn -v
+ ~~~~
 + CategoryInfo : セキュリティ エラー: (: ) []、PSSecurityException
 + FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess
```

![picture 3](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636728518606.png)

参考: <https://labor.ewigleere.net/2020/06/04/yarn-powershell/>

```bash
PS C:\Users\81905> Get-ExecutionPolicy
Restricted

# 管理者で実行する
PS C:\Users\81905> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
PS C:\Users\81905> Get-ExecutionPolicy
RemoteSigned

PS C:\Users\81905> yarn -v
1.22.17
# OK!!
```

#### node-gyp

もしnpmかyarnで次のようなエラーが出たら参考にしてほしい。

[yarn installしたらnode-gnp ERRとError Could not find any Visual Studio installation to use at VisualStudioFinder.failが出た【Windows11】](https://suzu6.net/posts/334-yarn-error-node-gyp)

## Dockerをインストールする

WindowsでのDocker環境の構築方法は次の記事にまとめました。

[WSL2とDocker Desktop on WindowsでDocker環境を構築する](https://www.suzu6.net/posts/337-windows11-docker-desktop-wsl2)

## その他

### エクスプローラーでSVGのサムネイルを表示する

前にWindows10向けに[エクスプローラーでSVGのサムネイルを表示する方法【Windows10】 - suzu6.net](https://www.suzu6.net/posts/248-svg-explorer-extension/)を書いた。
これがWindows 11でも問題なく動作します。

![picture 1](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636727902915.png)

<https://github.com/tibold/svg-explorer-extension/releases>

svg_see_x64.exeをダウンロードしてインストールする。

![picture 2](/images/posts/333-setup-windows11-develop-environment/1636727993971.png)

Windows11でも問題なくSVGのサムネイルを表示できた。

Windows11でWEBシステムの開発環境に必要なセットアップを列挙していく


Electron で製作するアプリのウィンドウを最大化/最小化を制限する方法がいくつかあるのでまとめておく。

２つの最大化/最小化を制限する方法がある。

1. BrowserWindow のオプションで無効化する方法
2. BrowserWindow の最大化/最小化のイベントを検知して処理する方法
3. ショートカットキーを検知して処理する方法

最大化/最小化を無効にするだけであれば 1 が簡潔で良い。
最大化/最小化とともに何か実行したり、最小化する処理を閉じる処理に変更するなど特殊な状況では 2 を利用する。

## 1. BrowserWindow のオプションで無効化する方法

BrowserWindow のオプションの**maximizable**と**minimizable**を`false`として無効化する。

https://www.electronjs.org/docs/latest/api/browser-window#new-browserwindowoptions

```js
let mainWindow = new BrowserWindow({
  // 最大化を無効
  maximizable: false,
  // 最小化を無効
  minimizable: false,
})
```

メニューバーの最大化と最小化のアイコンが disable になる。
ただし、Linux では未実装であるため機能しない。

ショートカットキーの`ctrl`+`M`（最小化）や`F11`（最大化）は無効にならなかった。

## 2. BrowserWindow の最大化/最小化のイベントを検知して処理する方法

BrowserWindow では各種操作のイベントに応じた処理ができるようになっている。

https://www.electronjs.org/docs/latest/api/browser-window#event-minimize

onclick イベントのように、`mainWindow.on('someEvent', function(event){})`と書ける。

例えば、最小化する際に何かしら処理をすることは以下のように書ける。

```js
// 最小化するときに処理を行う。
mainWindow.on('minimize', function (event) {
  someFunction()
})
```

`event.preventDefault();`はそのイベントの処理を停止する関数。
キャンセルできるイベントが狭く `minimize` と `maximize` はキャンセルできない。（`close`はキャンセルできる）

最小化/最大化の他、細かくイベントが用意されているのでネイティブアプリらしくウィンドウの挙動を操作できるようになっている。

## 3. ショートカットキーを検知して処理する方法

Electron のアプリでショートカットキーを検知できる。

ショートカットキーの`ctrl`+`M`（最小化）と`F11`（最大化）を無効にするには以下のように書く。

```js
import { app, globalShortcut } from 'electron'

app.on('browser-window-focus', function () {
  // 最小化のショートカットキー
  globalShortcut.register('CommandOrControl+M', () => {
    console.log('CommandOrControl+M is pressed: Shortcut Disabled')
  })
  // 最大化のショートカットキー
  globalShortcut.register('F11', () => {
    console.log('F11 is pressed: Shortcut Disabled')
  })
})
```

どうもショートカットキーのイベントを上書きするようで、最小化/最大化が無効になっていた。


Electronの最大化と最小化のイベントを制限する方法


デスクトップアプリを作るならPCの電源周りの動作にも気を配る必要があります。
裏で動いていた非同期なタスクがスリープから起動後に再度実行できるようイベントをハンドリングしていきます。

Electornでは`powerMonitor`というAPIが用意されています。

## powerMonitor

`powerMonitor`は電源の状態の変化をモニターします。

[powerMonitor | Electron](https://www.electronjs.org/docs/api/power-monitor)

### イベント: resume
システムが再開したときのイベントです。

### 利用例

メインプロセスでのみ利用できます。
`app`の`redy`の中で利用します。

▼ TypeScriptでの例。
```ts:main.ts
import { app, powerMonitor } from "electron";
import log from "electron-log";

app.on("ready", async () => {
  log.info("App ready");


  /**
   * システム（PC）が再開したとき
   */
  powerMonitor.on('resume', function () {
    log.info('System resumption');
    // 何らかの処理
  })
});
```

## その他のイベント

公式が充実しているため短い紹介だけします。

- システムの再開と停止: `resume`, `suspend`
- 電源の状態: `on-ac`, `on-battery`
- スクリーンをロックとアンロック: `lock-screen`, `unlock-screen`
- システムが再起動またはシャットダウンするとき: `shutdown`

## 状態を把握するメソッド

- `powerMonitor.getSystemIdleState(idleThreshold)`  
  現在のシステムの状態 `active` 、 `idle` 、 `locked` 、 `unknown`を返す。
- `powerMonitor.getSystemIdleTime()`  
  アイドル状態の秒数を返す
- `powerMonitor.isOnBatteryPower()`  
  システムがバッテリー電源状態かどうか

電源周りはタブレットPCを使った設備点検などのアプリで利用できそうです。

## 参考

- [powerMonitor | Electron](https://www.electronjs.org/docs/api/power-monitor)
- [powerMonitor · Electron docs gitbook - imfly](https://imfly.gitbooks.io/electron-docs-gitbook/content/jp/api/power-monitor.html)

【Electron】PCのスリープと起動イベントを検知する


Node.js (electron)で作成していたアプリでHTTPリクエスト中の処理をキャンセルして再度リクエストなどする必要があったため、Axiosでリクエスト中の処理をキャンセルする実装をしました。

リクエストを出した側からキャンセルすることができます。

## Axios

**Axios**はnode.jsとブラウザのための[promiseベース](https://javascript.info/promise-basics)のHTTPクライアント。

- [Axios - GitHub](https://github.com/axios/axios)
- ドキュメント [axios-http.com](https://axios-http.com/)

キャンセル処理についてはドキュメントの[Cancellation](https://axios-http.com/docs/cancellation)に書いてあります。

## コードサンプルと解説
ドキュメントのコードサンプルです。
```js
const CancelToken = axios.CancelToken;
const source = CancelToken.source();

axios.get('/user/12345', {
  // キャンセルのトークン
  cancelToken: source.token
}).catch(function (thrown) {
  if (axios.isCancel(thrown)) {
    console.log('Request canceled', thrown.message);
  } else {
    // handle error
  }
});

axios.post('/user/12345', {
  name: 'new name'
}, {
  cancelToken: source.token
})

// cancel the request (the message parameter is optional)
source.cancel('Operation canceled by the user.');
```

`CancelToken.source`を利用してキャンセルトークンを作成してリクエストのオプションに設定します。
そして`source.cancel()`でリクエストをキャンセルできる。

`CancelToken.source()`が返す`source`は独立しているので、▼のようにリクエスト別にキャンセルできます。
```js
// キャンセルトークンが独立している
const source1 = CancelToken.source();
const source2 = CancelToken.source();

axios.get('/user/12345', {
  cancelToken: source1.token
})
axios.get('/user/12345', {
  cancelToken: source2.token
})
```

## 動かして確認してみる

確認しやすいようにドキュメントのコードサンプルを拡張しました。
`http://localhost:3000/delay`が時間のかかる処理のエンドポイントとしています。


```js
const axios = require('axios');
const CancelToken = axios.CancelToken;
const source = CancelToken.source();
const source2 = CancelToken.source();

const start = Date.now();
console.log("start: ", start)

// ①レスポンスがそんなかからないリクエスト
axios.get('http://localhost:3000/', {
  cancelToken: source.token
}).then((res) => {
    // 正常動作
    console.log(Date.now() - start, res.data);
}).catch((thrown) => {
  if (axios.isCancel(thrown)) {
    console.log(Date.now() - start, 'Request canceled: ', thrown.message);
  } else {
    // handle error
    console.log(Date.now() - start, 'Some error: ', thrown.message);
  }
})

// ②レスポンスに３秒かかるリクエスト
axios.get('http://localhost:3000/delay', {
  cancelToken: source.token
}).then((res) => {
    // 正常動作
    console.log(Date.now() - start, res.data);
}).catch((thrown) => {
  if (axios.isCancel(thrown)) {
    console.log(Date.now() - start, 'Request canceled: ', thrown.message);
  } else {
    // handle error
    console.log(Date.now() - start, 'Some error: ', thrown.message);
  }
})


// ③レスポンスに３秒かかるリクエスト（キャンセルしない）
axios.get('http://localhost:3000/delay', {
  cancelToken: source2.token
})
.then((res) => {
    // 正常動作
    console.log(Date.now() - start, res.data);
}).catch((thrown) => {
  if (axios.isCancel(thrown)) {
    console.log(Date.now() - start, 'Request canceled: ', thrown.message);
  } else {
    // handle error
    console.log(Date.now() - start, 'Some error: ', thrown.message);
  }
})

// 1秒後にキャンセルリクエスト
setTimeout(() => {
    // cancel the request (the message parameter is optional)
    source.cancel('Operation canceled by the user.');
}, 1000);
```
３つのリクエストを用意してキャンセルしています。
-  ①レスポンスがそんなかからないリクエスト
-  ②キャンセルするレスポンスに３秒かかるリクエスト
-  ③キャンセルしないレスポンスに３秒かかるリクエスト

これを実行すると▼のログが出ます。数字はミリ秒です。

```bash
> node .\cancellation.js
start:  1630385223319
71 Hello World!
1021 Request canceled:  Operation canceled by the user.
3081 3 seconds delay
```

- ①はキャンセル前にリクエストが終了しているため正常終了。
- ②は３秒かかる処理の途中でキャンセルが実行されたことがわかる。
- ③はキャンセルしたトークンと別のキャンセルトークンが設定されていたため、キャンセルされず正常終了しました。

### サーバ側のコード
リクエストキャンセルの確認のためのサーバを[Express](https://expressjs.com/ja/)で再現しました。
`http://localhost:3000/delay`が時間のかかる処理のエンドポイントとしています。

```js
const express = require('express')
const app = express()
const port = 3000

app.get('/', (req, res) => {
  res.send('Hello World!')
})

// リクエスト返答まで時間がかかるエンドポイント
app.get('/delay', (req, res) => {
  setTimeout(()=>{
    res.send('3 seconds delay');
  }, 3000);
})

app.listen(port, () => {
  console.log(`Example app listening at http://localhost:${port}`)
})
```

コードサンプルは[Github](https://github.com/suzu6/trial-code/tree/master/JS/delay_server)に登録しています。

axiosでリクエスト中の処理をキャンセルする

electonのアプリをビルドするためにelectron-builderを利用しています。
Windows版のインストーラの作成はNSISというスクリプト型のインストールシステムで作ります。

色々と調べてなんとなく全体を把握できたので、まとめて紹介します。

## 動作確認環境

electron-builderがそれなりに新しければ特に問題はないと思います。

確認しているのはElectron + Vuejsのちょっと特殊な環境です。

- Windows 10 Home
- [vue-cli-plugin-electron-builder](https://nklayman.github.io/vue-cli-plugin-electron-builder/): ~2.0.0-rc.5
 - electronでVueが使えるプラグイン
 - electron-builder: ^21.2.0 -> 22.2.0　に依存しています。

vue-cli-plugin-electron-builderの内部でelectron-builderを利用してます。
electron-builderの最新も`v22.11.7`ですのでそこまで古いわけではなさそう。

## electron-builderの設定

インストーラの設定は基本的に`package.json`の`build`オプションにelectron-builderの設定を書いていきます。
（vue-cli-plugin-electron-builderの場合はvue.config.jsの`builderOptions`に書く）

▼ 配布用のWindowsアプリを作る場合は大体こんな感じになっていると思います。
コメントを書きたいのでjsoncで書いていますがJSONに読み替えてください。
```json
"build": {
 "appId": "jp.example.myapp",
 "productName": "アプリの名前（日本語OK）",
 "mac": {/* Macの設定 */},
 "dmg": {/* Macの設定 */},
 // Windowsの設定
 "win": {
 "icon": "path/to/icon256.png",
 "target": {
 // Windowsインストーラー
 "target": "nsis",
 "arch": ["x64"]
 },
 // Windowsアプリのコード証明
 "certificateFile": "./path/to/コード証明書.pfx",
 "publisherName": "SUZU6",
 "certificatePassword": "xxxxxxxxx",
 // インストーラのアップ先
 "publish": {
 // https://www.electron.build/configuration/publish#s3options
 "provider": "s3",
 "bucket": "bucket",
 "region": "ap-northeast-1",
 "storageClass": "STANDARD",
 "path": "/installer"
 }
 },
 // インストーラの設定
 "nsis": {
 // https://www.electron.build/configuration/nsis
 // インストーラの名前
 "artifactName": "${productName}_setup_${version}.${ext}",
 // 設定スクリプトのパス
 "include": "build/installer.nsh",
 "oneClick": false,
 "allowToChangeInstallationDirectory": false,
 "createDesktopShortcut": false,
 },
}
```

NSISを使うため`build.win.target.target: nsis`としてください。
そして、`build.nsis`に設定を書いていきます。

## electron-builderのnsisの設定

- https://www.electron.build/configuration/nsis.html
こちらはelectron-builderでのNSISの設定のドキュメントです。

利用したり調べて分かった項目を紹介します。


|key|type|default|discription|
|--|--|--|--|
|`artifactName`|string|`${productName} Setup ${version}.${ext}`|インストーラのファイル名 変数については[File Macros](https://www.electron.build/file-patterns#file-macros)を参照|
|`include`|string|`build/installer.nsh`|NSISスクリプトのパス `build/installer.nsh`といったファイルを用意してインストーラを拡張できる。|
|`script`|string|`build/installer.nsi`|NSISスクリプトのパス 拡張子が`.nsi`|
|`allowToChange` `Installation` `Directory` 長いので分割|boolean|false|ユーザーがインストールディレクトリを変更できるようにするかどうか。|
|`installerIcon`|string|アプリのアイコン（`build.win.icon`）と同じ|画像のパス|
|`uninstallerIcon`|string|アプリのアイコン（`build.win.icon`）と同じ|画像のパス|
|`installerIcon`|string||
|`oneClick`|boolean|true|ワンクリックインストーラを利用するか。インストーラを拡張しない場合は利用した方が分かりやすいと思う。|
|`createStartMenuShortcut`|boolean|true|スタートメニューのショートカットを作成するかどうか|
|`createDesktopShortcut`|boolean|true|デスクトップにショートカットを作るか|
|`shortcutName`|string|アプリ名|すべてのショートカットの名前|

## ファイル名などで利用できるマクロ

ファイル名などの文字列には[File Macros](https://www.electron.build/file-patterns#file-macros)が使えます。

|key|discription|
|--|--|
|`${arch}`|`ia32`, `x64`|
|`${os}`|ターゲットプラットフォームに応じて`mac`、`linux`または`win`|
|`${platform}`|`darwin`、`linux`または`win32`といった`process.platform`のプロパティ|
|`${name}`|`package.json`の`name`|
|`${productName}`|製品名|
|`${version}`|バージョン|
|`${channel}`|バージョンからプレリリースコンポーネントが検出されました（例 `beta`）|
|`${env.ENV_NAME}`|任意の環境変数|

他に[AppInf](https://www.electron.build/api/electron-builder#AppInfo)oの任意のプロパティが利用できます（例 `buildVersion`、`buildNumber`）。

## NSISスクリプト

インストーラをもっと拡張したい場合はNSISスクリプトで細かく設定できる。

[Custom NSIS script - www.electron.build](https://www.electron.build/configuration/nsis.html#custom-nsis-script)

electronのnsisプロパティの`script`と`include`でスクリプトのファイルパスを渡して読み込むことができます。


インストーラにスタートアップのチェックボタンをつけて、スタートアップに登録させることができたのでそのスクリプトを次の記事で紹介しています。

私は正直いまいち書き方を理解していない。
下のリンクを読んでスタートアップ


### NSISで使える変数

ちょっとしたTips。

NSISスクリプトで適当な変数を書いてビルドするとその変数は定義されていないとエラーが出る。
その際に、定義されている変数が一覧で出てくるので確認しておくと自由度が上がると思う。

ただし、NSISはShift-jisでエラーが出るため日本語は文字化けする。

下記のように出てくる。
```bash
# ビルドに失敗した
ExecError: C:\Users\user\AppData\Local\electron-builder\Cache\nsis\nsis-3.0.4.1\Bin\makensis.exe exited 
with code ERR_ELECTRON_BUILDER_CANNOT_EXECUTE
Output:

Output:
Command line defined: "APP_ID=jp.example.myapp"
Command line defined: "APP_GUID=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
Command line defined: "UNINSTALL_APP_KEY=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
Command line defined: "PRODUCT_NAME=�J��@�|@�|�b�v��A�b�v" # 文字化け
Command line defined: "PRODUCT_FILENAME=�J�C�@�|�b��N�b�v" # 文字化け
Command line defined: "APP_FILENAME=myapp"
Command line defined: "APP_DESCRIPTION=My electron app"
Command line defined: "VERSION=1.0.0"
Command line defined: "PROJECT_DIR=C:\git\myapp"
Command line defined: "BUILD_RESOURCES_DIR=C:\git\myapp\build"
Command line defined: "APP_PACKAGE_NAME=myapp"
Command line defined: "MUI_ICON=C:\git\myapp\dist_electron\.icon-ico\icon.ico"
Command line defined: "MUI_UNICON=C:\git\myapp\dist_electron\.icon-ico\icon.ico"
Command line defined: "APP_64=C:\git\myapp\dist_electron\myapp-1.0.0-x64.nsis.7z"
Command line defined: "APP_64_NAME=myapp-1.0.0-x64.nsis.7z"
Command line defined: "APP_64_HASH=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"
Command line defined: "COMPANY_NAME=SUZU6"
Command line defined: "APP_PRODUCT_FILENAME=�J�C�N���@�|�b�v�A�b�v"
Command line defined: "COMPRESSION_METHOD=7z"
Command line defined: "MULTIUSER_INSTALLMODE_ALLOW_ELEVATION"
Command line defined: "INSTALL_MODE_PER_ALL_USERS_REQUIRED"
Command line defined: "SHORTCUT_NAME=�J�C�N���@�|�b�v�A�b�v"
Command line defined: "UNINSTALL_DISPLAY_NAME=�J�C�N���@�|�b�v�A�b�v 1.0.0"
Command line defined: "MUI_WELCOMEFINISHPAGE_BITMAP=${NSISDIR}\Contrib\Graphics\Wizard\nsis3-metro.bmp" 
Command line defined: "MUI_UNWELCOMEFINISHPAGE_BITMAP=${NSISDIR}\Contrib\Graphics\Wizard\nsis3-metro.bmp" 
Command line defined: "ESTIMATED_SIZE=18823"
Command line defined: "COMPRESS=auto"
Command line defined: "UNINSTALLER_OUT_FILE=C:\git\myapp\dist_electron\__uninstaller-nsis-myapp.exe" 
Processing config: C:\Users\user\AppData\Local\electron-builder\Cache\nsis\nsis-3.0.4.1\nsisconf.nsh 
Processing script file: "<stdin>" (ACP)
warning 6000: unknown variable/constant "APP_NAME.lnk" detected, ignoring (C:\git\myapp\build\installer.nsh:10)

```

## 参考
- [electron-builder による Windows インストーラー (NSIS) 作成でやりたかったことの実現方法まとめ](https://techracho.bpsinc.jp/kawawa/2020_12_09/101448)
- [【NSIS】Windows向けインストーラーの作成方法：Modern UIを使用](https://office54.net/python/nsis-make-installer)
- [Electron Builder NSIS Create a shortcut in startup](https://stackoverflow.com/questions/48422871/electron-builder-nsis-create-a-shortcut-in-startup)
- [Reading and Writing the Registry - NSIS makes it easy](https://nsis.sourceforge.io/Reading_and_Writing_the_Registry_-_NSIS_makes_it_easy)
- [NSISで作るインストーラーのチートシート](https://qiita.com/logue/items/f8b622d53705471ef037)

electron-builderとnsisでWindowsアプリのインストーラの設定まとめ


electonのアプリをビルドするためにelectron-builderを利用しています。
Windows版のインストーラの作成はNSISというスクリプト型のインストールシステムで作ります。

インストーラにスタートアップのチェックボタンを付けて、チェックがあればアプリをスタートアップに登録するスクリプトを作りました。

前の記事の[electron-builderとnsisでWindowsアプリのインストーラの設定まとめ - suzu6.net]()にNSISについてまとめました。

## electron-builderの設定
```bash
# Modern UIをインクルードする
!include MUI2.nsh

!ifndef BUILD_UNINSTALLER
  # ②チェックボタンがチェックされた時の関数
  Function AddToStartup
    # ③スタートアップにショートカットを作成
    CreateShortCut "$SMSTARTUP\${PRODUCT_NAME}.lnk" "$INSTDIR\${PRODUCT_NAME}.exe" ""
  FunctionEnd

  # ①インストーラの最終ページにチェックボタンをつける
  !define MUI_FINISHPAGE_SHOWREADME
  !define MUI_FINISHPAGE_SHOWREADME_TEXT "スタートアップに登録する"
  !define MUI_FINISHPAGE_SHOWREADME_FUNCTION AddToStartup
!endif
!macro customUnInstall
  # ④アンインストール時にスタートアップのショートカットを削除する
  Delete "$SMSTARTUP\${PRODUCT_NAME}.lnk"
!macroend
```

処理の説明です。
1. インストーラの最終ページにチェックボタンをつける
   `MUI_FINISHPAGE`がインストーラの最後のfinishがあるページのことです。ここにチェックボタンを付けます。
2. チェックボタンがチェックされた時の関数
   `MUI_FINISHPAGE_SHOWREADME_FUNCTION`で呼び出した関数を定義しています。
3. スタートアップにショートカットを作成
   `CreateShortCut`でショートカットを作成します。`$SMSTARTUP`がスタートアップのフォルダパス、`$INSTDIR`がインストール先のフォルダパスです。
4. アンインストール時にスタートアップのショートカットを削除する


`package.json`の`build.productName`に設定したアプリ名をとることができます。
`build.productName`は`build.name`とは違って日本語でアプリ名を定義できます。

## 参考
- [electron-builder による Windows インストーラー (NSIS) 作成でやりたかったことの実現方法まとめ](https://techracho.bpsinc.jp/kawawa/2020_12_09/101448)
- [【NSIS】Windows向けインストーラーの作成方法：Modern UIを使用](https://office54.net/python/nsis-make-installer)
- [Electron Builder NSIS Create a shortcut in startup](https://stackoverflow.com/questions/48422871/electron-builder-nsis-create-a-shortcut-in-startup)
- [Reading and Writing the Registry - NSIS makes it easy](https://nsis.sourceforge.io/Reading_and_Writing_the_Registry_-_NSIS_makes_it_easy)
- [NSISで作るインストーラーのチートシート](https://qiita.com/logue/items/f8b622d53705471ef037)

electron-builderとnsisでインストーラにスタートアップのチェックボタンを付ける


Node.jsからChrome.exeを起動して任意のページを開く方法がわかったので紹介します。

## 動作確認環境

- Windows 10 Home
- Node.js: v14.17.5

MacもChromeのexeのパスを指定して起動できるはずです。

## Chrome.exeを起動して任意のページを開くコード

Windowsで実行できるサンプルコードです。
Chromeのexeのパスは自身の環境に合わせてください。

```js:open_chrome.js
// Chromeのパス
const chromePath = '"C:/Program Files/Google/Chrome/Application/chrome.exe"';
// 開くページのURL
const argument = "https://www.suzu6.net";

const spawn = require("child_process").spawn;
// Windowsの場合はコマンドプロンプトで実行する
const chrome = spawn(chromePath, [argument], { shell: true });

// 実行時の出力
chrome.stdout.on("data", data => {
  console.log(`stdout: ${data}`);
});

// 実行時のエラー出力
chrome.stderr.on("data", data => {
  console.error(`stderr: ${data}`);
});

// プロセスが終了する時の処理
chrome.on("close", code => {
  console.log(`child process exited with code ${code}`);
});

```

スクリプトを実行するとChromeが開きこのサイトが表示されます。
```bash
# Windows
> node .\open_chrome.js
child process exited with code 0
```

`process.platform`でOSを判定してパスを切り替える処理を加えると良い感じになる。
```js
const is_windows = process.platform==='win32'
const is_mac = process.platform==='darwin'
const is_linux = process.platform==='linux'
```

## Windowsでの注意点

Windowsではパスの記述に癖があります。
- 区切り文字は`/`で良いです。
  - バッククォートの場合は`\`ではなく`\\`にする。 
- フォルダ名のスペースに気を付ける。
  - × `'C:/Program Files/Google/Chrome/Application/chrome.exe'` :　C:/Programとそれ以降で分かれる
  - × `'C:/"Program Files"/Google/Chrome/Application/chrome.exe'` : スペースがうまく処理できずに不要なタブが開いてしまう ![picture 1](/images/posts/312-node-run-chrome-exe/20210825T175539.png)  
  - 〇 `'"C:/Program Files/Google/Chrome/Application/chrome.exe"'`


以上

Node.jsでChrome.exeを起動してページを開く方法

ラズパイとopenmediavaultで自宅のNASを作っていたときに嵌った。
共有フォルダの設定でゲストアクセスを許可してWindows10からNASにアクセスしたとき、アクセスが許可されていないとエラーが出た。

<blockquote class="twitter-tweet">「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックいれても開かん &gt; セキュリティ保護されていないゲスト アクセスがWindows 10、1709以降無効にされたのが原因。<a href="https://t.co/rLshzlhLOl">https://t.co/rLshzlhLOl</a> レジストリエディタで設定いじったら接続できた ゲストアクセスをやめとこう <a href="https://t.co/j8t0Uw3jli">pic.twitter.com/j8t0Uw3jli</a>&mdash; suzu6 (@suzu6_py) <a href="https://twitter.com/suzu6_py/status/1393243723010428929?ref_src=twsrc%5Etfw">May 14, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

前の記事の[5.4 sambaサービスの共有追加](https://www.suzu6.net/posts/298-raspi-nas#54-sambaサービスの共有追加)でパブリックのゲストアクセスを有効にした場合です。

▼ NAS側はopenmediavaultのSMB/CIFSで以下の設定をするとゲストアクセスできる。
![enable](/images/posts/290/299/enable-guestaccess.png)


## Windows10ではゲストアクセスが推奨されていない
Windows10ではゲストアクセスが推奨されていないため、デフォルトではゲストアクセスを許可した共有フォルダにアクセスしても接続出来ません。
これは、セキュリティ保護されていないゲスト アクセスがWindows 10、1709以降無効にされたのが原因です。

- [Windows で既定で無効になっている SMB2 のゲスト アクセス - docs.microsoft.com](https://docs.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-server/networking/guest-access-in-smb2-is-disabled-by-default)

## Windows10でゲストアクセスを許可する

Windows10からゲストアクセス出来るように設定します。

- [Windows10のかゆい所に手が届く。「ネットワークパスが見つからない」を解決する方法](https://aroeno-ouchi.com/post-6452/)


### レジストリエディタを開く

![open](/images/posts/290/299/open.png)

### AllowInsecureGuestAuth を1にする

`HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters`の `AllowInsecureGuestAuth`の値データを1にするとゲストアクセスができるようになります。

![allow](/images/posts/290/299/allow.png)


## お勧めしない

この設定はセキュリティが下がるのでお勧めしない。
NASのゲストアクセスを許可せず、ユーザ認証させた方がいい。

[ラズパイにopenmediavaultを導入して1TBの自宅NASをつくる](https://www.suzu6.net/posts/298-raspi-nas)

Windows10からNASをゲストでアクセス出来るようにする方法


Windows版のNode.jsと同梱のnpmをインストールしていきます。

## 環境

- Windows 10 Home x64
  - バージョン 1909
- Node.js 12.18.3
- npm 6.14.6

## Node.jsをインストールする

1.まずは[こちら](https://nodejs.org/ja/download/)でLTS版をダウンロードします。

![download](/images/posts/240/249/node-download.png)

Chromeだと32bitか64bitかを勝手に判断してあったものをダウンロードしてくれます。

2.インストーラーを開いて進めます  
3."Next"をクリック

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-4.png)

4.ライセンスに同意する。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-5.png)

5.インストールするパスを選択する。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-6.png)

6.設定を選びます。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-8.png)

デフォルトで問題なく、環境変数にNode.jsとnpmを追加などしてくれます。

7.Node.jsのインストールにはPythonとVisual Studio Build Toolsといったモジュールが必要です。
パッケージマネージャのChocolateryをインストールする場合はチェックします。  

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-9.png)

8."Install"でインストールが始まります。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-10.png)

9."Install"でインストールが始まります。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-11.png)

10.コマンドプロンプトでインストールスクリプトが立ち上がります。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-12.png)

11.PowerShellが立ち上がり必要なモジュールがインストール/アップデートがされました。

![download](/images/posts/240/249/2020-08-16-13.png)

コマンドプロンプトかPowerShellを開いてインストールできたことを確認します。

```
C:\Users\ysuzu>node -v
v12.18.3

C:\Users\ysuzu>npm -v
6.14.6
```

Windows10 HomeにNode.jsとnpmをインストールする

環境

Node.jsをインストールする