PHPの動作確認をしたいとき、ローカルに環境がないと結構面倒です。 ブラウザ上で簡単にPHPの動作確認が出来るページをまとめました。 バージョンの違いを試したいときにも役立つはずです。
3v4l.org
PHP専用の環境です。 中央のフォームにコードを書いて「eval();」ボタンを押すと実行できます。 PHPに特化しているため、シンプルで使い勝手が良いです。
- 複数バージョンで実行
- コードのパフォーマンス比較もできる
- シンタックスハイライト付き
- 登録なしでサイトを開いて直ぐに利用できる
使い勝手が良くお勧めできるので、もう少し詳しく説明します。
複数のバージョンで比較できる!
このサイトが素晴らしいのは、複数のバージョンで動作確認して比較できることです! バージョン毎の出力やエラーを確認したり、実行時間の確認が可能です。
例)Hello World
例えば、どのバージョンでも対応してそうなecho "Hello World";
を実行すると。。。
出力と一緒に、Outputの上部に「Output for 4.3.0 - 5.6.40, hhvm-3.10.1 - 3.22.0, 7.0.0 - 7.3.3」と出ました。 これは、4.3から最新の7.3まで同じ出力だったことを示してます。
例)新しく導入した書き方
続いて、バージョンに依存する場合です。 php 7から導入されたスカラー宣言を実行すると。。。
※ スカラー宣言は関数の引数に型を強制する方法です。
「Output for 7.0.0 - 7.3.3」は正しく出力しています。 それ以下のバージョンでは、エラーが返ってきていることが分かります。
また、それぞれのタブには実行時間やメモリの使用量までもがバージョンごとに視覚的に分かります。
paiza.io
皆さんご存知の通り、Paizaです。 PHPだけでなく、CやJavaなど複数の言語の動作確認がここだけで出来てしまいます。
Ctrl
+Enter
で実行できる- 複数のファイルが作れる
- スケジュール実行できる
- GitHub連携
- 日本語対応
- エディタの設定変更可能
など、機能が豊富にあります。
マウス操作が面倒なので細かく修正するときCtrl
+Enter
で実行できることが地味に嬉しいです。
ただし、プログラム実行のタイムリミットは2秒ですので、効率の良いコードを心がけて書きましょう。
cloud9
AWSが提供する、クラウドベースの統合開発環境(IDE)。 少し使いましたが、EC2のコードを編集してそのまま公開できたりと便利です。
最初のAWSへ登録をして環境を構築するまでが、上記二つと比べて大変です。 そして、EC2を使うため1年の無料期間を超えるとお金がかかります。
その他のブラウザ上の実行環境
競技プログラミングのサイトです。 常設のpractisなどのコードテストで動作確認できなくはないです。 が、サイトの目的と異なるので、おすすめはできません。
バージョンはPHP7.0.15です。
atcoderと同様に競技プログラミングのサイト。
オンラインプログラミング学習サービスです。 この中のPHPのコースを選択すればできなくはない。
バージョンはPHP7.1.17でした。
おわりに
JavaScriptの動作確認はたくさんありますが、PHPとなると全然見つかりません。 英語でもいくらか検索しましたがなさそうです(多分)。 サーバ側での実行が必要だからでしょうか? ほかのサーバサイドの言語も同様に少なそうです。
その中でも、初めて知った3v4l.orgはかなり使いやすいですね。 まだ始めたばかりなので、異なるバージョンの挙動を教えてくれるのはありがたいです。 調べていて、バージョンが古かったなんてこともありますし。
競プロやオンライン学習のサイトではなく、動作確認はPaizaや3v4l.orgを使ったほうがよいと思います。